腸年齢と実年齢は見た目にも直結する
一日の排便回数の平均って?
人となかなか話をすることのない排便事情ですが、人は1日にどのくらい排便しているものなのでしょうか。健康な人の排便事情について見ていくことにしましょう。
人によって多少の差はありますが、食べたものはだいたい1~3日かけて栄養素が吸収され、体外へと排出されます。また、大腸には大体3日ぶん程度の便を貯めておくことができると言われています。なので、量だけの問題でいえば2~3日の便秘なら問題なさそうです。
しかし、便秘になると腸内の悪玉菌が増えるほか、体臭や口臭が臭くなったり、血行が悪くなったりする恐れがあります。血行が悪くなると生活習慣病のリスクが高まるだけでなく、肌のターンオーバーを阻害するなど健康や美容面でさまざまな弊害があります。そのため、現在は1日に1~3回程度の排便が健康だとされています。
あなたの腸年齢をチェックしよう!
私たちの体は年齢とともに老化していきますが、野菜を多めに摂ったり、乳酸菌やビフィズス菌を積極的に摂る人は腸内の善玉菌が増えて腸年齢が若返ることが分かってきました。
そんな腸の年齢を測る基準の1つが、排便に関することです。例えば「トイレの時間が決まっていない」「おならが臭い」「便が硬くて出にくい」「排便後も残っている感じがする」などの項目に当てはまる人は実年齢を腸年齢が上回っている可能性があります。
また、排便に関すること以外なら、「朝食を食べないことが多い」「食事の時間が不規則」「野菜不足」「肉をよく食べる」「外食が多い」などの食生活に当てはまる人や、「お酒をよく飲む」「タバコをよく吸う」「肌荒れや吹き出物が気になる」「運動不足」「寝不足」といった生活習慣で思い当たることが多い人は、腸が実年齢よりも老化している可能性があります。
腸年齢が若い人は実年齢も若く、健康状態も良好の傾向にある
腸内細菌はもともとほとんど善玉菌ですが、加齢や食生活、生活習慣、ストレスなどによって腸内の悪玉菌が増えて老化していきます。最近の研究によると、腸内の善玉菌を増やして若く保つことは、肌や脳をはじめ、体全体に良い影響を与えることが分かっています。
さらに言えば、腸の年齢は体だけではなく、心にも大きな影響があるようです。例えば、人間が時間とともに年を取るのは自然の摂理で、加齢によって失うものもあれば得るものもあるはずです。腸年齢の若い人は、年齢とともに増えていく知識や経験などを前向きに捉えることができます。その前向きな気持ちによって、見た目もまた美しくなっていくという良い循環が産まれているのです。
なるべく腸内の善玉菌を増やし、腸内を若く保つことこそが、見た目の若さや美しさ、前向きに生きる気持ちを保つための秘訣と言えるでしょう。